氷見の寒ぶり−地域団体商標

 私の郷土の富山では、冬のぶりはごく一般的なものでした。
 出身の高岡のすぐ近くにある氷見(ひみ)漁港でとれる寒ぶりが、最近ではブランド魚として「氷見の寒ぶり」として高値がついているとの話しを聞くようになりました。今昔の感がします。
 その氷見の寒ぶりに、産地偽装の疑惑があるとの報道がありました。築地市場において、この氷見の寒ぶりの脂ののりが悪く、本当に氷見の寒ぶりかと疑惑がかけられたとのことです。ブランド魚は、それだけで高値がつくだけに消費者の立場からも問題となります。
 そこで、よく問題とされるのが「地域団体商標」の登録です。これは、ブランド魚の地元の農業協同組合や漁業協同組合や生産協同組合等の事業団体が商標として申請をするものです。松坂牛でも問題となったり、中国で日本の地域商標が問題となったりしたこともありました。
 氷見の寒ぶり、これも知的財産権と無縁ではなかったのですね。