8. 大磯宿→小田原宿(約15.6km): 26,877歩

             
今日で旧東海道五十三次を歩いて8日目となります。日本橋からは68㎞、今日は大磯から小田原へと向かう約15.6㎞です。鴫立庵(しぎたつあん)は、江戸時代は崇雪(そうせつ)が建てたとされ、俳諧三代道場の一つとも呼ばれていますが、実にしっとりとした感じが伝わってきます。

大磯は、明治時代から多くの政治家や文化人が避暑地として居をかまえた地だけあって、島崎藤村の旧宅が今も残っています。


今日は、師走の一日ですが晴天に恵まれ、気持ちの良い大磯の松並木を快調に歩いていくと、伊藤博文の旧宅である滄浪閣(そうろうかく)が見えてきます。



小田原市に入ってくると旧東海道で初めての大きな海に出ます。今日この浜辺で遅いランチをとりながら、久し振りの旧東海道徒歩の旅の脚を休めることにしました。


あと数日で箱根駅伝が行われますが、沿道には早くも各大学ののぼりが立てられていました。各大学の選手が箱根路を走る姿が目に浮かびます。そういえば慶應大学は、箱根駅伝には最近は出場していませんね。


酒勾川を越える頃には、もう陽が傾いてきました。何とかして小田原城まで着きたいものと歩を早めました。


小田原城をめざす途中で裁判所をみつけました。以前来たときは建て替え工事中でしたが、相当以前に立派な建物になっていました。昔は民事訴訟でも小田原の裁判所へは必ず出頭していましたが、最近は東京の法律事務所だと小田原へは電話会議システムを利用できることもあります。


小田原城にようやく着いた頃には、5時を過ぎ周りは暗くなっていましたが、ライト・アップされていたため撮影することができました。昭和35年に復元された天守閣ですが、さすが北条氏の築城にかかるだけあって立派です。桜の頃は特に素晴らしい絶景です。

次は、いよいよこの旧東海道五十三次のうちでも最難関の箱根越え、箱根山は標高1,436m、二子山は1,065mと高いだけでなく、急坂も多く、林の中に入り、車も通っていない所もあり、コンビニもなし、さらに冬場は雪も多く厳しい所です。春にすべきか迷っています。