2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

賃貸住宅の更新料は無効か?

この7月に京都地方裁判所で、そして、8月には大阪高等裁判所で、賃貸住宅における更新料契約が消費者契約法に違反して、消費者の利益を一方的に害し無効である、との判決が出されました。 私は、大阪で5年間暮らしていたことがあり、住宅の賃貸借契約、つま…

亜鉛めっき鋼板カルテル事件で、課徴金155億円。

公正取引委員会は、亜鉛めっき鋼板カルテル事件で、日鉄住金鋼板ら3社に対して、過去2番目の多額となる計155億の課徴金納付命令を発令しました。 この事件については、いくつかの特徴があるように思えます。 先ず、第一は、本件カルテル事件もJFE鋼板の…

セブンイレブン

このたび、当事務所が、コンビニ業界最大手であるセブン−イレブンのオーナー10名の代理人となり、セブン−イレブン・ジャパン社に対して提訴しました。 訴えの内容は、オーナーの意向を聞かないまま、税金や公共料金の支払いを一方的にオーナー側へ次々と強…

エクスターンシップ

現在、法科大学院のエクスターンシップ制度のもと、法律事務所で研修をさせていただいております。 エクスターンシップでは、依頼者の方のご了解を得た上、依頼者の方と弁護士の先生方との法律相談・打ち合わせへ同席させていただいたり、実際の訴状、準備書…

EU欧州委員会クルス氏vs.米司法省バーニー氏

世界の独禁政策の当局の稼ぎ頭は、EU欧州委員会のクルス氏ではなかろうか。EU欧州委員会が問題とする独禁法違反事件については、1,000億円を越す制裁金を連発し、その度にクルス氏が担当者として名前が出てきます。 数年前来日されたときも、クルス氏の自信…

Leegin判決の衝撃−再販当然違法から合理の原則へ−

再販売価格維持行為と言えば、メーカーが卸売価格や小売価格を拘束するものとして、ブランド内価格競争を阻害する不公正な取引方法として独占禁止法上は「当然違法」としてとらえられていることが長く常識とされてきました。 ところが、2007年6月、アメリカ…

目から鱗の、遺留分調停

ある弁護士が言ったようです。「遺留分は、その割合も、算定方法も法律で決まっているので、決まった額を支払うしかないんですよ。」 相談者から、これは本当ですか?と問われました。 答えは、NO! 遺留分では価額弁償が争われることが多くあります。そして…

かき氷

暑いっ!というわけで、今日はかき氷についてのお話です。 先日、スーパーに買い物に行った際、6歳の息子がかき氷を作る機械(正確に何というのかわかりません)が売っているコーナーで興味深そうに眺めていたので、買って帰ることにしました。980円でした…

夏休み

黄金の焼菓子

「Q&A遺産分割の実務」−改定増補へ

「Q&A遺産分割の実務」(清文社刊)の改定増補の原稿締切日が、9月10日と迫ってきています。私達弁護士が本の執筆をするときは、普段の事件の執務を優先させるため、どうしても夏期休暇の時期等をあてざるをえません。 8月は、裁判所も部によって休廷…

三光丸事件とケースブック、勘所

かつて私達の法律事務所で取り扱っていた三光丸事件が、かねてより様々な経済法学者から判例評釈等の形で意見が出されています。三光丸事件は、独占禁止法に基づく差止請求を訴訟で争った事件です。 「ケースブック独占禁止法」においては、三光丸事件の作為…

裁判員裁判−スタート

裁判員裁判が、8月3日、東京地方裁判所でスタートしました。 事件は、今年5月に足立区で隣人の整体師の女性をナイフで刺殺した殺人事件。被告人は、事件を自白しており、量刑が主たる論点となりそうです。 選ばれた裁判員は、女性5名、男性1名。初日は…