遺留分の解説を執筆


最近なぜか遺留分に関するご相談や家事調停、民事訴訟を数多く手掛けています。
そのため当事務所のホームページの中で、相続、遺産分割のうちで遺留分に関する記載を全面的に書きあらため、新しい項目として執筆し直しました。
このHPの項目では、遺留分の意義、遺留分の割合、遺留分の算定方法、遺留分の行使方法、価額弁償の抗弁、遺留分特別受益寄与分遺留分の時効期間について分かりやすく記載していますので、是非ご覧下さい。
遺留分の交渉や調停、訴訟を遂行してみて、あらためて感じることは、理論や理屈によって算出できる面と、ある種の非理論的な実務上の解決が異なることが少なからずあることです。
この点、学者や裁判官と弁護士の発想の違いがあります。そして、それは、弁護士がいずれかの当事者の代理人として依頼者の意向や経済状況、解決の時間や費用の負担をどう感じているかにもよっている面が少なからずあります。
遺留分という計算上の理論に一見なじみやすい概念の中に、実は極めて人間的な様々の非論理的要素も含まれ、それが実務の解決内容においては大きなウェイトを占めることがあります。
弁護士になって30年近く経ちますが、遺留分についてもその奥深さを改めて感ぜざるをえません。