大学入試ネット不正と大学の自治

 大学入試の際、携帯電話を使ってネットに投稿し、回答を求めていた事件で、予備校生が偽計業務妨害罪で逮捕されました。
 韓国でも数年前同様の事件があったことが思い出されます。
 私もロースクールで試験の立会いを行っていますが、受験生の携帯使用をなぜ見つけられなかったのか、疑問も残ります。
 このような不正は決して許されるものではなく、携帯を事前に回収する等は当然実施されるべきものと考えます。
 この件について友人と話していて、その友人が京大は何故すぐに警察に被害届を出したのか、大学の自治はどうなっているのか等の話しになりました。
 久しく忘れていた「大学の自治」という言葉、私達の年代にとってはある種独特の響きを感じさせます。
 京大に対して同志社は被害届を出さない方針とされています。大学関係者の中で、同窓生や社会の中で、大学の自治という言葉の重みを再確認すべきなのかもしれません。