abさんご


本年度の芥川賞を受賞した黒田夏子さんの「abさんご」を読みました。
読んで先ず思うのは、ひらがながやたら多く、頭の中で文字変換を行わなければならないことです。これもしばらく読んでいくと慣れてきて、和歌を詠んでいるような不思議な音律を感じます。
内容的には、黒田さんのほぼ自叙伝的な、私小説的な感じがし、また、なぜか中島京子さんの「小さいおうち」を思い起こさせました。