精神的ストレスを楽に


夫婦の離婚を何百件と見てきて思うことは、双方とも精神的にはズタズタになっているということです。離婚を求めようとすると、、相手の非を攻撃しなければなりません。怒りの中で相手方を攻撃する。相手方はこれに反論して反撃をする。その激しい対立の中で、自己を否定するかの如き主張等で精神的消耗は極限に達し、うつ状態となる人々を多く見かけます。家事紛争の典型である離婚や相続争いの当事者となっている人々の相当な割合がうつ状態となっているのではないかと考えられます。
このようのなうつ状態の対処としては、人は極度の精神的ストレスのもとでは誰でもうつになるということを理解したうえで、適切な医師の治療を受けると同時に、離婚問題についてなら弁護士にすべて話して心の負担を少しでも減らすことが必要であると思います。私達弁護士の仕事の中でも、離婚や相続争いの渦中にいる方々から、その相談を受け、すべてを話されたために「随分楽になりました」「ようやく夜寝れるようになりました」等の話をお聞きします。弁護士には、どうぞすべてを話し少しでも精神的な負担を軽くできればと思います。