離婚調停−待合室の緊張


家庭裁判所で行われる家事調停の中で数が多いのは、離婚と遺産分割です。
東京家庭裁判所での家事調停では、申立人と相手方の待合室が分けられています。一応、申立人と相手方が顔を合わせないように配慮はされていますが、完全ではありません。廊下で会ったり、裁判所の玄関や入り口で会ったり、帰り道をつけられたりすることもありますので、十分気をつけなければなりません。
待合室には他の事件の当事者や関係者も含め多くの方々がベンチに座り待っておられます。不安や不満、解決への期待も持ちつつ、一様に緊張されております。特に離婚調停では相手方がどう出てくるのかに予測がつかない場合もあり、不安が幾度もよぎることがあります。「病院の待合室みたいですね。」とはよく言われるところです。
家事調停の待合室にはベビー・ベッドが置いてあることが多くあります。余り使われているのを見ることは少ないのですが、必要となることもあります。
待つ時間は長く感じるものです。実際に待つ時間ばかり、やたら長いこともあります。弁護士と一緒なら、その弁護士に不安や不満を遠慮なくぶつけると良いでしょう。さあ落ち着いて、一歩一歩前に進めるよう、調停に向かいましょう。一生のことなのですから。