遺留分調停事件


遺産分割や遺留分の家事調停申立事件で地方の裁判所に出張することがあります。
家事調停事件ではその地方独特の気質や不動産に対する考え方、こだわりを感じることが多くあります。
地方への出張のときは、裁判所のみならず、対象となっている土地や家屋を必ず直接見ることにしています。特に依頼者の方々の土地や家屋に対する深い愛着や物事の考え方、人々との接し方、故人への想い等、現実に、実地を歩き、見て、感じないと中々実感がわいてこないことがあります。
家事調停において争点となっている点、双方が譲らない点等、現地に行って初めてそうだったんだと感じることがあります。事務所での打ち合わせや裁判所の審理においては分かりにくい真実が現地にはあります。
弁護士、裁判官、検察官という法曹三者のうちでも弁護士が生の事実に一番近いといわれる所以がここにあります。
生の事実を出発点としつつ、依頼者の真の利益は何か、を常に考えつつ弁護したいとの思いをあらためて強くしました。