「カイジ、人生逆転ゲーム」観ました


街金の暴利に苦しむ青年達→豪華船でのジャンケン・カード→負ければ地下の強制労働へ。カイジは劇画を原作としているだけに、設定が極端な方向にデフォルメされています。
しかし、観ていて妙にリアリティーを感じさせ、スクリーンに引き込まれます。
地下の強制労働から脱出するための高層ビル上の鉄の細い橋を渡る、命をかけたゲーム、これを見物する人々等、息をのむシーンが続きます。1,000万円のチケットをおっさんから託されたカイジが、細い橋の上で、おっさんに「無駄な人生なんかじゃない!」と叫ぶシーンは泣かせます。そして、カイジが振り返るとおっさんは静かに落下していました。
その時、ふと、あの訴訟はどうなんだと思いました。何人、何十人もの弁護士がその頂をめざして挑んだ訴訟。その頂に立った弁護士は一人もいません。「テミスの沈黙」のネーミングのきっかけとなった訴訟。前に進むしかない、と心の中でつぶやきました。