株主総会-本年度の話題


 3月期決算の上場会社の株主総会が近付いてきています。
 日本の多くの上場会社の決算期は3月末日です。そして、それらの会社の多くが6月下旬に株主総会を開催します。いわゆる集中日の開催が話題となったこともあります。
 私達弁護士の仕事の一つに、この株主総会の指導があります。そのため、私達の法律事務所では、複数の会社の株主となり、しかも決算期の違う会社、株主総会の開催日も異なる時期の会社の株主となり、1年に何ヵ所かの株主総会に出席しています。
 本年度は、東京証券取引所のルールが変わり、「独立役員」と「議決数の行使結果の集計の公表」が話題となっています。
 「独立役員」は、昨年12月に東証の上場規則の変更にともなって導入された制度で、社外役員のうちでも一般株主との利害の対立のおそれがない社外取締役又は社外監査役を指します。
 また、「議決数の行使結果」については、どこ迄厳密に行うかにつき、特に大口株主の委任状ないし議決権行使書の取扱いを重視しなければならなくなってくるでしょう。