裁判員裁判−初の無罪判決が出ました

 千葉地方裁判所における裁判員裁判で、全国初の無罪判決が出されました。
 事案は、覚せい剤取締法違反・関税法違反被告事件で、被告人がマレーシアから成田空港に持ち込んだチョコレート缶の中に覚せい剤が入っていたことを認識していたか否かが、大きな論点であったようです。
 一般の方々の常識と、刑事訴訟の大原則である「疑わしきは被告人の利益に」という法格言、そして、有罪率99.9%といわれる日本の刑事司法の現状の中にあって、この無罪判決は、私達法曹にとっても一つの驚きとしてとらえられた感があります。
 今後、日本の刑事司法が裁判員裁判によって如何に変わるのか、注目されるところです。