脱税で逮捕−名古屋地検特捜部

 愛知県一宮市の運輸会社が、名古屋市栄の土地取引で得た所得等、3年間で6億4,000万円を隠し、法人税1億9,200万円を脱税したとして、法人税法違反で、社長らが名古屋地検特捜部により逮捕されました。
 脱税の態様は、土地売買にからみコンサルタント料等の外注費を水増し計上し、その分を現金でもどさせたものとされています。
 この運輸会社の社長が競馬のG1レースの馬主であったことからも、大きく報道されたようです。
 一般に、脱税の手口としては、売上収入の除外と架空原価の計上が、いわば常套手段として用いられているようですが、本件では後者の方法を用いたと考えられます。
 また、脱税事件が告発や強制捜査に及ぶ目安は、脱税額で1億〜2億円位と言われることもあるようですが、事案によっては数千万円でも告発→起訴の対象となる事案もあるようです。