不同意堕胎−結審

 不同意堕胎罪で起訴された医師の第2回公判が、東京地方裁判所にて行われました。
 被告人質問の後、検察官は、本件を医師の立場を悪用した計画的、卑劣な犯行とし、懲役5年を求刑しました。
 これに対して、弁護側は、社会的制裁を受け、医師資格も返上し、計画性は希薄とし、施行猶予付き判決を求めました。
 私達弁護士としては、求刑と判決についての相場的感覚を持つことがあります。求刑の8掛けから7掛け位が判決ともいわれ、7掛けとしても3年半なので執行猶予はつかず、検察側は実刑を求めているものと思われます。
 これに対して、弁護側としては、被害弁償ないし被害感情の宥恕がどこ迄図られたかが問題と考えられます。
 判決は9日に出ます。実刑か施行猶予付き判決か、微妙なところと思われます。