不同意堕胎罪−医師に執行猶予付判決

 不同意堕胎罪に問われていた医師につき、東京地方裁判所は、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
 医師の立場を利用し、動機も身勝手で自己中心的で、被害感情も厳しいとしつつ、犯行を認め謝罪し、懲戒解雇され、医師免許も返上したとして、情状酌量し、執行猶予としています。
 不同意堕胎罪での立件は珍しく、医師が被告となり、背景事情等もからみ、世間の耳目を集めた事案でしたが、一応の結着をみました。
 しかし、医師と被害女性との民事的紛争は慰謝料を中心として、どうなったのでしょうか?この解決が図られない限り、被害救済は宙に浮いたままとなります。