知財高裁−職務発明対価請求で勝訴


 私は、この一週間インターンシップ生として、守秘義務を守りつつ、御器谷法律事務所で勉強させていただいている法学部所属の大学3年生です。
 本日、知的財産権に関する裁判の判決が出るということで、先生方と知的財産高等裁判所へご一緒させていただきました。
 法廷にはマスコミ関係の方々もいらっしゃり、判決文が言い渡された後にも記者会見が行われました。今回の裁判は元従業員の方が職務発明報酬に関して企業を訴えたものでしたが、職務発明に関する裁判は、企業側が証拠等の点からやはり有利であるため、従業員側の弁護を請け負う弁護士の方はあまり多くないそうです。また、知的財産権が最近になって人々の関心を集め始めたことも考慮しますと、この裁判が世間の注目を集めていることも納得できます。このような事情を踏まえると、今回の判決は大変画期的なものだったな、とつくづく思います。また、元従業員の方は、自分の主張を裁判所が認めてくれてよかった、と安心したように笑ってらっしゃったのを見て、弁護士と言う職業は、人々の心を救う仕事でもあるのだな、と改めて感じました。
 インターンシップ中に、このような貴重な体験ができて、非常に勉強になりました。