特捜検事逮捕―特捜部長、副部長も逮捕


 大阪地検の特捜部検事が証拠隠滅罪で逮捕された後、今度は上司の特捜部長と副部長が犯人隠避罪で逮捕されました。
 大阪地検の組織的な犯罪が明確になってきました。
 私達法曹の世界から見ていると、検察庁は特に身内意識の強い所です。内部から若手検事の告発もあったようですが、上司がにぎりつぶし、身内をかばい、組織を守ろうとしたのか。企業においてもよく見られる現象ですが、検察庁においてもか、と考えさせられます。
 また、検事による証拠の隠滅行為は、この検事のみの特殊事例なのかとも不安となります。刑事事件の冤罪の多くで、自白の強要や証拠のでっち上げ等が指摘されてきましたが、本件が氷山の一角とすれば空恐ろしささえ感じます。