耳かき店員殺害事件−無期懲役の判決

 裁判員裁判で初めて死刑の求刑があった耳かき店員殺害事件。
 11月1日は、民事事件の裁判期日で東京地裁に出頭したところ、報道のカメラが多く、この裁判の判決言渡しがあることが思い出されました。
 被告人は、42才、独身、前科なし、仕事は真面目、酒も飲まず、預金は1,000万円を超え、耳かき店には1年間で154回通い、恋愛感情はあくまでなかったと主張した。
 犯行態様は、2人を多数回刺し、2人の死亡の結果を招いている。
 永山基準に照らしても意見が分かれる事案とも思われました。
 弁護士的に見ても、今回の判決は裁判員の方々が冷静な判断をされたものと考えられます。
 アメリカで何度か傍聴した陪審員の真剣なまなざしを、ふと思い出しました。