教師が保護者を提訴

 埼玉県の公立小学校の教師が、担任している児童の保護者から再三のクレームを受け、教育委員会や警察に被害を訴えられた等として、慰謝料500万円を請求する訴訟を提起した、との報道がなされています。
 私達弁護士の仕事の中でも、子の教育に際しての教師や学校の指導についての親からの相談はかねてより少なからずありました。
 そして、近年は、学校や教師から、いわゆるモンスター・ペアレンツに関して危機感をもつ相談が見受けられるようになってきました。
 教育の場に口出しする親、子供のけんかに口出しする親、それぞれに言い分があるところでしょう。
 そして、これが訴訟の場に持ち込まれることも時代の要請なのかもしれません。
 ただ、当の子供はどうなんだろう、とふと思います。
 牧歌的な教師と子の教育の場は、もはやイリュージョンなのでしょうか。