ます寿司―富山の名産

 鱒寿司(ますずし)と言えば、私の郷里の富山県の名産品です。
 全国の駅弁大会にもよく出品されています。
 ます寿司は、昔は神通川(じんづうがわ)を遡上してきたサクラマスを利用して酢めしによる押し寿司としたものでした。今は、鱒は、北海道産や外国産もあると聞いています。
 鱒寿司の歴史は、古く、平安時代中期にすでに献上品として書物に出ていたり、江戸時代には、第三代富山藩主の前田利興の家臣吉村新八が、八代将軍徳川吉宗に同じ製法の鮎寿司を献上した等の伝説もあるようです。
 ますの寿司は、全国的には源のます寿司が有名ですが、富山市内には30位のます寿司の業者がいるとも言われています。
 今回は、「なかの屋」さんの製造する「鱒の寿し」です。お米は越中米を使い、地元の鱒と、曲物(わっぱ)は立山杉を使用しているだけあって、結構お米が柔らかく、鱒が肉厚で、大変美味でした。