村上春樹を読む
村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。
村上作品は、文体が理知的で洗練されており、あたかも英米文学の翻訳の様な感じがします。ストーリー展開が巧みであり、映画を観ているような感覚に引き込まれ、一気に読むことができます。
ストーリーは、多崎つくるの高校時代の思い出、大学時代の親友4人からの絶交、沙羅との出会い、シロの死、そして、36歳のときアオ、アカ、フィンランドのクロへの巡礼の旅が続きます。
読み終わって、グレイの父とグリーンとのかかわり、グレイとの別れ、シロの嘘、シロの死等、謎解きはなく、深い暗示を感じつつ、残されたいくつかの言葉を探して、再びページをめくりました。