得意冷然 失意泰然


 故瀬島龍三氏(1911〜2007年)の色紙に書かれていた言葉です。
 瀬島氏は、富山県小矢部市出身、旧制砺波中学、陸大卒、大本営参謀、シベリア抑留、戦後伊藤忠商事会長、第二次臨調委員等を歴任されました。
 富山県出身で瀬島氏を囲む勉強会「富龍会」には10年以上出席していました。ホテルニューオータニで年2回位開催され、毎回100人位が参加していました。
 瀬島氏は、いつも冷静かつ極めて明晰に世界情勢や日本の政治経済について講演され、その後の立食パーティーでは気さくにお話をされていました。
 私とは、同郷であり、何度かお話をさせて頂きました。
 富龍会のおり、色紙を頂きましたが、常に平常心を忘れず、冷静明晰な判断をなされている瀬島氏の生き方を表した言葉として、座右の銘としています。しかし、私にとっては、現実の実行はなかなか難しいようです。