2013-08-10 芭蕉、夢の句 芭蕉の句を読んでいると、夢という言葉が、次の通りいくつもの俳句に詠まれています。 1、あすは粽(ちまき)難波の枯葉夢なれや 2、夢よりも現(うつつ)の鷹ぞ頼母しき 3、蛸壺やはかなき夢を夏の月 4、夏草や兵どもが夢の跡 5、君やてふ我や荘子が夢心 6、旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 夢の使い方が、実に絶妙な味わいを句に与えています。各句によって夢の意味合いが微妙に相違する感もします。