“I am Sam”を観て


 ショーン・ペン演じる知的障害のある父と7歳になった娘の物語。
 児童福祉局の職員が、この父には娘を育てる能力が欠けているとして、娘を施設に入れることとなりました。
 父は、スタバで単純作業をしつつ、弁護士リタ(ミシェル・ファイファー)に親権を行使して、娘を取り戻す裁判を依頼します。
 弁護士リタは、彼女自身家庭内の問題をかかえつつ、プロボノで弁護を引き受けます。
 私達、弁護士的には、やはりアメリカのファミリー・コートでくりひろげられる、検事と弁護士リタとのやりとり、objection(異議あり)の言い方、クライアントとの事前リハーサル等、随分参考となりました。
 ショーン・ペンの演技やストーリーの展開等、ふとダスティン・ホフマンの“クレーマー、クレーマー”を想い起こしてしまいました。
 泣きたいとき、弁護士の原点を見つめ直したいとき、ふと観てみたい一作でした。