法律、裁判

知財高裁−職務発明対価請求で勝訴

私は、この一週間インターンシップ生として、守秘義務を守りつつ、御器谷法律事務所で勉強させていただいている法学部所属の大学3年生です。 本日、知的財産権に関する裁判の判決が出るということで、先生方と知的財産高等裁判所へご一緒させていただきまし…

不同意堕胎罪−医師に執行猶予付判決

不同意堕胎罪に問われていた医師につき、東京地方裁判所は、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。 医師の立場を利用し、動機も身勝手で自己中心的で、被害感情も厳しいとしつつ、犯行を認め謝罪し、懲戒解雇され、医師免許も返上したとして、情状酌…

不同意堕胎−結審

不同意堕胎罪で起訴された医師の第2回公判が、東京地方裁判所にて行われました。 被告人質問の後、検察官は、本件を医師の立場を悪用した計画的、卑劣な犯行とし、懲役5年を求刑しました。 これに対して、弁護側は、社会的制裁を受け、医師資格も返上し、…

労働審判−開始から4年で4倍に

労働審判制度が平成18年4月から開始し、4年間が経ち、昨年度の申立件数は3,468件と開始時の約4倍となりました。 この労働審判は、解雇や賃金、退職金等の個別労働紛争について、裁判官と2人の審判員が担当して、原則3回、2〜3ヶ月で終結するという…

FX取引のレバレッジ−上限50倍に

FX取引、つまり外国為替証拠金取引の証拠金倍率(レバレッジ)の上限が50倍に、金融庁によって規制されることとなりました。 このFX取引におけるレバレッジについては、かねてより投資家保護の見地から規制論が出ておりましたが、今日からその規制が行われ…

お陰様で3万件

ミキログへのアクセス件数が3万件を超えました。日々の執務の中で感じた事柄や今の社会で発生している法律問題等について、法的観点を中心としてブログを書いています。 3万件ものアクセスを頂いたことに、あらためて感謝し御礼申し上げます。 8月は裁判…

不同意堕胎罪−医師、初公判

不同意堕胎罪に問われている医師の初公判が東京地方裁判所でありました。 医師は起訴事実を認め、検察官の冒頭陳述もありました。 次回期日は8月5日で結審の予定です。 医大附属病院は、この医師を7月31日付で懲戒解雇するとのことです。 弁護人とすれば、情…

セカンド・オピニオン法律相談−他の事件への不当介入ではありません

法律分野でのセカンド・オピニオンを求める「セカンド・オピニオン法律相談」。この法律相談は、実は従前よりの法律相談と基本的には同じものと考えています。そして、このような法律相談は、以前から一般の法律相談としてご相談にあづかってきたものです。 …

東京富山県法曹会

東京富山県法曹会の年に1度の恒例の懇親会が、日比谷公園内の松本楼にて開催されました。 東京富山県法曹会は、富山県出身ないし縁故の裁判官、検察官、弁護士、公証人、学者等の法曹の集まりであり、すでに大正時代から懇親会を催し、現在も百余名の会員を…

陣痛促進剤‐説明と同意

厚生労働省の医薬食品局安全対策課は、陣痛促進剤の使用につき、各製薬会社に対して、その使用の必要性と危険性を十分説明し、同意を得てから投与する旨を添付文書に警告として記載すべきことを通知しました。 陣痛促進剤の使用により数多くの重篤な結果が胎…

セカンド・オピニオン法律相談

法律事務所のタブーなのかもしれません。 プライドの高い医師の分野でも、最近よく耳にするセカンド・オピニオン。実際他の医師に診断してもらうことに抵抗感を感じられる方々も多いのではないでしょうか。 それを、法律の分野でも行おうとする「セカンド・…

セカンド・オピニオン法律相談

医療の世界では、今治療を受けている主治医の他に、他の医師から診断を受け、そのセカンド・オピニオンをも参考として納得のいく治療を進めることがあります。 法律の世界でも、同様のことが云えるでしょう。 今依頼や相談をしている弁護士や法律事務所があ…

年金型生命保険-二重課税で違法

生命保険金のうちで、年金払形式で、毎年一定金額が分割した形で支払われる年金型生命保険について、国税当局は、相続税を課した後に、年毎の年金部分について雑所得として所得税を課す取扱いを従前より行っていました。 この点について、同一資産への二重課…

脱税の法定刑が2倍に

所得税法や法人税法等におけるほ税犯、つまり脱税犯の法定刑が従前は「5年以下の懲役、500万円以下の罰金」であったところ、この6月より「10年以下の懲役、1000万円以下の罰金」へと2倍に強化されました。 近年、経済犯罪(金融商品取引法等)の…

裁判員裁判−初の無罪判決が出ました

千葉地方裁判所における裁判員裁判で、全国初の無罪判決が出されました。 事案は、覚せい剤取締法違反・関税法違反被告事件で、被告人がマレーシアから成田空港に持ち込んだチョコレート缶の中に覚せい剤が入っていたことを認識していたか否かが、大きな論点…

脱税で逮捕−名古屋地検特捜部

愛知県一宮市の運輸会社が、名古屋市栄の土地取引で得た所得等、3年間で6億4,000万円を隠し、法人税1億9,200万円を脱税したとして、法人税法違反で、社長らが名古屋地検特捜部により逮捕されました。 脱税の態様は、土地売買にからみコンサルタ…

突然の裁判官の交替

民事訴訟は、第一審で1〜2年位かかることが多くあります。 そして、東京地方裁判所では、民事訴訟の裁判官の一人あたりの担当事件は、200〜300件とも言われています。 そうすると、一つの民事訴訟の進行中に裁判官が変わることが結構あります。 ある…

不同意堕胎罪−医師を起訴

東京地方検察庁は、女性看護師に対して子宮収縮剤を投与し、又、陣痛誘発剤を点滴して流産させた医師を、不同意堕胎罪で起訴しました。 不同意堕胎罪は、刑法第215条に規定されており、その法定刑は6月以上7年以下の懲役とされています。 医師がその専…

医師の不同意堕胎罪による逮捕−取材がありました

医師の不同意堕胎罪容疑の逮捕につき、マスコミ等で大きく取り上げられています。 刑法に規定されている不同意堕胎罪については、これが適用された事例が少なく、立証上の問題もあり、産経新聞やテレビ朝日、サンデー毎日等から取材がありました。 立証上の…

下妻の裁判所へ

弁護士の活動範囲は、日本国内であれば特に制限はなく、今回は下妻の裁判所へ民事事件の証人尋問のため出頭いたしました。 裁判所の正式名称は、水戸地方裁判所下妻支部。 朝、大森駅でクライアントと待ち合わせをして、秋葉原まで行き、秋葉原からつくばエ…

殺人罪等−時効が廃止

4月27日、刑法と刑事訴訟法が国会で改正され、殺人罪等の公訴時効が廃止されました。 また、無期懲役の時効が15年から30年に延長される等、他の罪についても時効期間が倍に延長されたものもあります。 この法律改正は、即日施行となり、今迄とくらべ、異例の…

「改正独占禁止法への企業の実務対応」― 講演しました

「来年1月1日施行、改正独占禁止法への企業の実務対応―今、企業がなすべきこと!―」と題して、金融財務研究会にて、講演をしました。 当日は、遠方からの受講者の方もおられ、御器谷と福田の講演を熱心にお聴き頂きました。 平成21年改正の独禁法について、…

SNSにおける誹謗中傷

近年SNSの利用が一般化し、SNSの利用にともなう他の会員への誹謗中傷や、著作権の侵害等のトラブルもおこっています。 私達のホームページにおいても、このような問題への対処として「SNSの管理責任」と題した項目をUPしましたので、ご参考迄ご覧願えれば幸…

LIBRA−「わたしの修習時代」

東京弁護士会の機関誌LIBRA10月号の「わたしの修習時代」の欄に、「実務修習は、弁護士としての出発点」と題して掲載されました。 大阪での楽しい修習時代の想い出や、ご指導頂いた先生方の教えを私なりに書いてみました。 「弁護士は、依頼者の防波堤となれ…

アートメイクと医師法

TBSテレビのイブニング・ワイドから、アートメイクと医師法についての取材がありました。 アートメイクについては、針(ニードル)の先に色素をつけ、皮膚に針を刺すものであり、医療行為として医師の資格がない人が行うことは、医師法違反とされています…

がんの見落とし−医療訴訟

私達の事務所では、医療をめぐる紛争、つまり医事紛争や医療訴訟について、患者やその家族からのご相談や依頼を受ける場合や、医師側からの依頼を受けることがあります。 患者側からのご相談では、出産事故や院内感染、がんの見落とし、インプラントに関する…

目から鱗の、遺留分調停

ある弁護士が言ったようです。「遺留分は、その割合も、算定方法も法律で決まっているので、決まった額を支払うしかないんですよ。」 相談者から、これは本当ですか?と問われました。 答えは、NO! 遺留分では価額弁償が争われることが多くあります。そして…

裁判員裁判−スタート

裁判員裁判が、8月3日、東京地方裁判所でスタートしました。 事件は、今年5月に足立区で隣人の整体師の女性をナイフで刺殺した殺人事件。被告人は、事件を自白しており、量刑が主たる論点となりそうです。 選ばれた裁判員は、女性5名、男性1名。初日は…

被疑者国選制度

平成21年5月21日の裁判員裁判の開始に伴い、従来重大事件のみを対象としてきた「被疑者国選制度」の適用範囲が拡大されました。法定刑が「死刑又は無期若しくは短期1年以上の事件」に限定されてきたのが、「死刑又は無期若しくは長期3年を超える懲役若…

月一回の判例勉強会

毎月一回程度、私達の事務所の弁護士と同期の他の事務所の弁護士、計7〜8名位で、重要な最近の裁判例についての勉強会を行っています。 毎回、4名位の弁護士が判例時報等から重要な裁判例をピックアップして、レジメを作成し、これをレポートし、他の弁護…